木曜日, 2月 21

本が出ました!:漁業資源の繁殖特性研究-飼育実験とバイオロギングの活用





水産物の需要が高まるなか漁業資源の持続的利用は急務である。これまで生態研究は野外採集調査が中心だったが、昨今注目を集めるのが飼育実験やバイオロギング技術の活用だ。これらを併用・比較することで個体の繁殖特性や繁殖生態の環境応答といったこれまでの弱点を補えるかを検証し、新しい研究の創出をめざした意欲作。
(2013年3月中旬刊行予定)




<水産学シリーズ175>
漁業資源の繁殖特性研究-飼育実験とバイオロギングの活用-
が発刊されます。

 3,780円のところ、著者割で3,000円で事前予約できます。
 下記に情報を記載しますので、お近くの著者の方にお申
 込み頂ければ幸いです。
 よろしくお願い致します。

http://www.kouseisha.com/02_fisheries/1298_9.html

編者 : 栗田 豊・河邊 玲・松山倫也 編
ISBNコード : 978-4-7699-1298-9
サイズ : A5判/並製/150頁
定価 : 3,780円(本体3,600円)
発行年月日 : 2013年3月15日

目次:
まえがき
I.繁殖特性パラメータとその活用
1章 繁殖特性パラメータの資源評価への活用(渡邊千夏子)
2章 繁殖特性パラメータの生活史モデルへの活用(伊藤進一)
II.飼育実験とバイオロギングによる繁殖特性研究法
3章 飼育実験を用いた繁殖特性研究(松山倫也)
4章 バイオロギングを用いた繁殖に関連する行動研究(河邊 玲)
III.飼育実験による繁殖特性研究例
5章 ヒラメ産卵形質の出現持続時間と水温の関係(栗田 豊)
6章 カタクチイワシの成熟・産卵量調節機構(米田道夫・北野 載)
7章 飼育下におけるサンマの産卵生態(巣山 哲)
IV.バイオロギングによる繁殖に関連する行動研究例
8章 産卵期におけるヒラメの遊泳行動(安田十也)
9章 ブリの回遊パターンと産卵場の推定(井野慎吾)
10章 マダイのエネルギー収支(光永 靖・安田十也)
用語解説






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金曜日, 2月 8

東シナ海におけるマグロ類の回遊行動シンポ



「環境変動がマグロ・カジキ類の回遊行動に及ぼす影響に関するワークショップ」を開催します。
直前のご連絡になりましたが、参加を歓迎しますので(参加料無料、登録必要なし)、興味のある方はお越し頂けると幸いです。


主催:長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科「特別経費プロジェクト:安全な海洋生物資源の利用に向けた学際的フィールド研究の国際展開:東シナ海をモデルとした生態系の健全性の診断と監視」
会場:長崎大学水産学部 1F 第一講義室
日時:平成25年2月9日(土)

開催趣旨:
すでに顕在化しつつある地球環境変化に対して、水圏を高度に利用する人類にとって海洋生物がどのように応答するのかを精査することは21世紀の科学にとって最も重要な課題の一つである。
例えば、北太平洋においては、低気圧の通過や台風の発生と移動など気象現象による湧昇が生物生産を高めているという観測例が報告され始めた。環境変動によって、これら生物生産の高い海域に高次捕食動物が偏って分布する可能性も示唆されている。このような環境や生態系の変化に適切に対処していくためには,変化の実態をたえず監視していくことが重要となる。
本ワークショップでは、東シナ海・太平洋を中心にマグロ類とカジキ類の遊泳行動に関する最近の話題を取り上げ、最新のバイオロギングとデータ解析手法を駆使した成果をレビューしながら、新しい研究展開に必要な諸条件の抽出を試み、今後の研究の方向性を探ることを目的とする。

【午前:10:30-12:00】
1.開催趣旨説明 河邊 玲(長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科) 10:30-10:40
2.Habitat and behavior of sailfish in East China Sea determined using pop-up satellite archival tags 10:40-11:20
Wei-Chuan Chiang(台湾水産試験所東部海洋生物研究センター)
3.温帯域に生息するマグロ類の幼魚期の回遊行動 11:20-12:00
藤岡 紘((独)水産総合研究センター国際水産研究所)
昼食・休憩 12:00-13:30
【午後:13:30-16:30】
4.クロマグロの遊泳力学と移動方法 13:30-14:10
高木 力(近畿大学農学部)
5.加速度データロガーおよびアーカイバルタグで記録されたシイラとクロマグロの鉛直遊泳行動 14:10-14:50
古川 誠志郎(長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科)
コーヒーブレーク 14:50-15:10
6.数理的視点による魚類行動の分析方法 15:10-15:50
門田 実(近畿大学農学部)
7.総合討論 15:50-16:20
8.閉会の挨拶   河邊 玲



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